花輪くんの社労士試験合格体験記

2018年(平成30年)第50回社会保険労務士試験に合格しました。初回受験、完全独学の合格体験記です。

社労士試験 独学を選択した訳

合格体験記を公開しました。
コメント大歓迎です。

今年2018年8月26日に実施された、第50回社会保険労務士試験結果が11月9日に発表されました。
2017年9月からの1年間の勉強期間ではあるが、始めての受験で合格を果たすことができました。
合格体験記を残します。

50歳代の会社員である私は、今までこの領域の知識も職歴もなかった。
しかし、いくつかの合格体験記等の助けを受けて、「独学」により合格を目指すことを選択した。
実際に合格できたことから、私が活用した先人情報の有効性を強調することで私が受けた恩に応えたい。
さらに、私の独学選択判断を含む合格体験記を残すことにより、今後受験を検討する人へかつての自分が知りたかった情報を提供することとしたい。
 
1:合格への道筋設計(いつから、どのように)、特に独学を選択した訳
社会保険労務士試験は、合格率が10%未満の国家試験である。
年1回(募集が5月、試験が8月第4日曜日)しか実施されないことから、合格までに複数年を要する可能性が高いという現実がある。

初回受験での合格者は、全合格者の10%程度との統計もある。
また、合格には最低必要勉強時間が800時間から1000時間とも言われている。


従って、合格を目指した場合には、「いつから(どの年の試験合格を目指して)」「どのような方法で」勉強を行うかの判断はとても重要である。
一年間の取り組みを無駄にしかねない判断になるので、十分に情報を集め慎重に検討を行ってもらいたい。

1-1 いつから取り組むか
「いつから(どの年の試験合格を目指して)」を考えるにあたっては、毎年法律が改正されるのに合わせて毎年試験対象内容が変わる点が他の資格試験と異なる。
法律改正に合わせて毎年教材も改訂されることになり、例年8月の試験の終了前後の8月から10月に翌年8月受験用教材が発売開始されることになる。
つまり、古い教材では、間違った回答をすることになりかねない。

従って、「いつから(どの年の試験合格を目指して)」に対しては、9月前後から翌年の8月の試験に向けて勉強を行うことが、ひとつのパターンとなる。

5月以前に独学にて勉強を開始した場合は、その年の8月の試験を受験することも可能ではある。
しかし、6月以後に独学にて勉強を開始した場合は、その年の8月の試験を受験できないため、翌年の8月の試験にむけて、再度9月以降に発売される教材を手に入れる必要がある。
次の方法論にも関係するが、大手受験予備校のTACでは、初学者向けの通学講座・通信教育として、4月から翌年の8月受験を目指した講座も設けていて、教材の買い替えの不便を省いている。

1-2 どのような方法で
「どのような方法で」勉強を行うかに対しては、大まかに3つの選択肢があろう。受験予備校に通学するか、通信教育を受講するか、独学かである。
また、前の2つを選択した場合は、どの業者を選択するかが次の悩みの種となるし、独学を選択した場合は教材選択が次の悩みの種となる。


この選択については、各種情報を入手したり合格体験記を参考にしたり、自分の持てる知識量や性格を考慮しながら、慎重に判断いただきたい。

私は、「社労士合格への道」http://sharoshi-gokaku.net/ を参考にして独学を決断し、かつ教材選択を行った。
また、迷った時にはたびたび読み返すことにして、大変お世話になった。

-3 私が独学を選択した訳

私の場合は、基礎知識がないにも関わらず最終的には独学を選択することとしたが、次のように考えたからである。

3つの選択肢を比較して、50歳代の会社員である私にとってどれが最も短期間(できれば初回)で合格できる手段かを判断することにした。
そのために、自分の仕事の状況、自分の体力・体調、そして自分の基礎知識・性格の観点から評価した。


出張が多く、決まった日時に通学できない可能性があることと、通学する体力に自信が持てなかったことや通学時間が勿体なく思えたことから通学という選択肢はなくなった。
通信教育と独学の2者択一となったが、この選択にあたり、過去の資格受験経験を振り返ってみた。

その資格受験の際に、通信教育を選択したのだが、知識の習得には役だったものの、一年目は合格レベルまで達しなかった。
二年目は、不足していると思われた合格レベルまでへの実践力を養うために、過去問題集により独学することにしたが、何とか試験に合格できた。
ただし、その時は過去問題集を3回とき直したが、記憶できないために3回ともできなかった問題をさらに2回やりなおすところまで実施した。

つまり、合格するには本番試験にて合格基準点を獲得する必要があり、その合格レベルに達するには過去問演習が有効であることは誰にとっても当てはまる。
しかしながら、私には少なくとも3回は繰り返さないと身につかないことから、過去問演習を3回やり直す時間確保を最優先すべきであることと判断した。


一方、「社労士合格への道」や他の合格体験記を読んでも、通学なり通信教育のカリキュラムでは知識の習得と問題演習が一科目毎に行われるようである。

知識の習得には効果的であっても過去問演習の時間を確保することが課題となるようであった。


これらの判断により、私は自分に合っている方法として独学を選択した。

具体的には、基本書による知識習得は短い時間にとどめて、過去問演習に早期に着手する。
不足する可能性のある知識習得は、過去問演習の都度繰り返し行うことにて補う方針とした。
しかしながら、この時点ではこの方法により知識習得が必要とされるスピードでできる保証はなく、合格にむけて全く不安であった。

社会保険労務士試験が法律知識の試験である以上、合格レベルまでの知識習得が当然ながらに前提となる。
従って、ご自身の継続する力や自制する精神力を含めた自習力に自信が無い方には独学はお勧めできない。

受験予備校への通学講座や通信教育受講は、費用は掛かるものの適切に選択すれば知識習得が容易である。
さらには、情報提供やペースメーカーになってもらえる利点もある。

大手受験予備校TACでは、初学者向けの通学講座・通信教育として、4月から翌年の8月受験を目指して、知識習得を各科目2回転する講座も設けている。

「社労士合格への道」http://sharoshi-gokaku.net/ にも、業者選択についての説明が詳しい。

私は過去の経験から独学と判断したが、もしそのような経験がない場合は、次項で紹介する入門書や基本書を購入して、独学が可能そうか試してみる方法もあると思う。
また、過去問を試してみて、難易度を把握するのも良いと思う。


いずれにしても、「いつから」「どのような方法で」合格を目指すかについては、一年間の取り組みを無駄にしかねないとても重要な判断となるので、悔いを残すことの無いように、しっかり検討してください。

仮に、独学を選択すると、その後どのような経過になるかについて参考事例となるべく詳細な経過を以下記載したい。

以上のことをまとめると、私は、2017年9月から独学により勉強することにより、2018年8月の試験を目指すことを決めたのであった。